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災害救援ボランティア

災害時のボランテイアの意義

県民ボランテイア総合センター
運営協議会委員長  角 正信

未曾有といわれた多くの犠牲者を出しさまざまな課題を残した「阪神・淡路大震災」が提起したものに、「災害時のボランテイア」活動があります。

被災にあった人たちが直接助けあいながらのボランテイアや、全国各地から老若男女がボランテイアに駆けつけました。震災直後の緊急救援活動から、心のケアー、街づくり、ボランテイア団体のサポートなど中・長期な支援活動まで今もそれらボランテイア活動は連綿と続いています。

その後、世界各地でおこった災害には、神戸のボランテイア団体が、その経験を踏まえて、各地へ緊急救援に出かけています。日本海重油流失、有珠山噴火など国内の災害のほか、トルコ、台湾、インドなどの震災地などへ出掛け、経験と実践を語り引き継いでいます。

震災の起こった1995年は「ボランテイア元年」とされ、ボランテイア活動が、決して一部の人たちの特別なボランテイア活動ではなく、だれでもどこでもいつでも参加できるボランテイア活動となってきました。

1998年には、NPO法が制定され、任意のボランテイア団体の組織化で、ボランテイア活動は、災害時のボランテイア活動や従来の福祉分野だけでなく、幅広い分野へと拡がってきました。と同時に、ボランテイア・コーデイネ-ターの重要性や、的確で迅速な情報共有、団体・組織へのサポート団体の重要性も認識されてきました。

そして今年は、国連が制定したした「ボランテイア国際年」です。「犠牲的な悲壮感や、哀れみや施しのような慈善的な縦の関係での」ボランテイアから、「ともに生きるために、必要なことに自発的に働く横の関係での」ボランテイアとして、関わることが求められています。

そのことは、災害時、緊急時だけでなく、平常時である日常生活の中にボランテイア活動が、定着することでもあります。また、ボランテイアはあくまで自発的な有志活動で強制されるべきものではありませんが、専門的な知識や技術をもったボランテイアの働きも期待されています。

その意味で、災害時のボランテイアは、平時・非常時、アマチュア・プロフェッショナル、行政・民間、現地・遠隔地のネットワークなど複合的・総合的な備えが必要となります。

災害時における、個々人の心構え、地域の防災、行政としての防災、被災者として現地に居住する人たちのボランテイア、周辺住民、遠隔地から駆けつけるボランテイアまで、さまざまな次元での基本マニュアルが求められます。

また、災害直後の働きと、中・長期的な対策の策定も求められます。このように、災害時では、ボランテイア活動が「チャリテー(慈善)」からでなく、「ジャステイス(正義)」としての働きとされることが際立つ時でもあります。

つまりは、いつ起きるかわからない災害に対して、生命・人権を守る観点から官民が連携して、それぞれの立場を生かしながら総合的な防災の体制をとることが大切でしょう。そこでの、ボランテイアの存在意義は大きいものがあります。

この災害救援ボランテイア活動マニュアルはあくまでも基本的事項をまとめていますので、実際には、状況に応じた臨機応変な対策が大切であることは言うまでもありません。また、もっと追加・修正があればご教示ください。体験記などもお寄せください。

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